他大の修士課程に進学する学部生が気を付けると良いと思うこと(経済学)

PCのフォルダ整理をしていたら、昔ブログを書いていたころの記事が出てきました。おそらく今でも多少役に立つかもしれないので、再掲しておこうかなと思います。

おそらく、アプリケーションのアドバイスをしているサイトはたくさんあるのですが、留学決定後の手続きを解説しているブログは経済学PhDの人たちの中ではそれほど多くないと思ので改めて自分の経験を書いてみたいと思います。

やることリストは以下のようなものです。

順番に書いていきます。

アメリカは良くも悪くもマンツーマンで事務作業が進む印象があります。つまり問合せや話し合いが結構重要です。手続きが遅れていそうな場合、しっかり確認することが重要だと思います。これは留学前も、留学後も同じです。「組織的に手続きを一本化してるだろうから、あんまり個別の事情を持ち込むと手間を増やして悪いかな」という気遣いは日本ほどしなくて良いです(むしろ個別の対応には嫌な顔をせずに柔軟に対応してくれるのがアメリカの良さかなという印象です)。

僕の場合、5月頭から手続きを開始し、(自分の費用負担で)速達で送ってもらったのにI-20が手元に届いたのは7月でした。7月末には渡米だったので、VISA発行期間等を含めると非常にギリギリでした。

ビザ面接は通常、授業の始まる3か月前には予約を始めることが推奨されています。僕のようにものすごく遅いと、札幌や那覇の米国総領事館まで行ってビザ面接を受ける必要性がありうるので気をつけてください。

VISAについてはこちらの動画のシリーズ「のりこ留学物語」を参考にしました。とりあえずリンクは1話だけ貼っておきます。これの順番通りにやっていけば問題なくできるはずです。VISAの代行業者というのも存在するそうですが、別に代行を頼むほど大層なものでもありません。 https://youtu.be/4HzZtTRlXM8

(2016/1/13追記)少し話はそれますが、PhD留学者(2年以上ならMA留学でも)は通常、免税対象です。詳しくは国土交通省のこちら 免税店とは 日本人であっても、「2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者」かつ「事務連絡、休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満の者」の人は免税対象になります。PhD留学者の一時帰国はこれに該当するので、非居住者と呼ばれ免税可能です。なお、これは帰国時のスタンプを要求するので、留学前には利用できません。あくまで一時帰国機関のみ利用可能です。

留学前後は何かと色々物入りかと思います。例えば、PCを新調する、冬服を買い込むなどです。一時帰国の際に買えば間に合うものであれば、この免税制度を利用した方が良いかなと思います。

実際、私も2015年末ー2016年新年の冬に日本に帰ってきた際にこの制度を利用しました。実際の手続きは以下のようなものです。 【店頭】

これだけです。基本的に、店頭ではパスポートを提示するだけ、空港でも免税の人に言うだけで終わります。一応、決まり上は、免税物品はアメリカに絶対持って帰らなきゃいけないので、空港で本当に持って帰っているかの確認があるらしいのですが、僕は特に何もありませんでした。

実際的には、空港ではまず初めにスーツケースを預けます。その後に税関があるので、スーツケースに入れてしまった場合チェックしようがないんじゃないかな…。化粧品なんかは水分として手荷物として持てないし、冬物のコートとかも手荷物には限界がありますよね…。そういう都合を理解しているので、税関の確認も非常に適当です。 

出国する最後の空港とは例えば地方の人の場合、一度地方から関空、羽田や成田に飛びますよね。その場合、関空、羽田や成田を指します。

改めて言うことでもありませんが、航空券の購入はしなければなりません。個人的にgoogle flightsというgoogleのサービスを一番信頼しています。他にも色々ありますが、一番使い勝手が良いと思います。

アメリカの中西部、もしくは北東部の場合、カナダ(特にバンクーバーまたはトロント)経由でアメリカに入国される方も多いかと思います。その場合、2016年3月からトランジットでもアメリカのESTAと同様の電子申請をする必要があるそうです。参考:外務省 今後はここにアップデートがでるのかなCanada CIC (手軽さと安さが売りだったカナダ経由が国際情勢の影響か、ずいぶん面倒になっていくようですね…)

留学にあたって予防接種を受けるように指示されます。特に問題となったのはB型肝炎でした。日本人はB型肝炎の予防接種が任意ですが、私の場合留学先から要求されました。しかも、このB型肝炎の予防接種は3回打たなければならず、その上、1か月と半年あけなければなりません。もしB型肝炎の予防接種を求める大学に入学する場合早めに受けましょう。

他にも年齢次第でおたふくかぜや水痘、麻疹などの予防接種の回数が日本で義務な回数と進学先が求める回数が違う場合が多いかと思います。この辺は大学のHealth CenterといったところのHPで確認しましょう。

尚、日本で予防接種を受けると自己負担ですが、Ohio State Uの場合予防接種は強制加入保険の適用内なので留学後にアメリカで打つ方が安上がりではあります。ただ、予約、手続きを英語で授業の合間にやるのは面倒だと思うので、個人的には多少お金がかかっても日本で打つ価値はあると思います。

(また、私は予防接種をうつと免疫が低下するのか、高熱を良く出します。授業期間中に留学先で一人で高熱と闘うのはしんどいので、その意味でも私は日本で予防接種を済ますことを勧めます。)

日本にいるうちに絶対終わらせなきゃいけないわけではありませんが、時間がかかるものなので日本で出来ることは全部終わらせていくほうが良いと思います。

一番多いのは大学の寮に最初は入り、その後自分で探すことだと思います。日本では「寮は安いけど汚い」ということが多いかなと思いますが、OSUでは「寮は高いし狭い。ただしキャンパス内にあるのはとても便利」という感じだと思います。なので、寮に入る院生はそれほど多くありません。

家選択の悩みどころは

家具付きの場合、一月あたりの賃料が$150~400くらいは高いように思います。しかも中古の家具です。しかし例えば、ベッド一式買っても安く抑えれば新品で$300くらいです。多少こだわる場合、マットレスが$500、そのフレームが$100くらいでしょうか (もちろんマットレスは青天井なのでこだわり始めると$3000とかもあり得ますが…)。机は$50~200くらい、椅子は$40~くらいであります。家具なしのほうが安あがりで、なおかつ新しい家具、好きな家具を揃えられます。

ただ、家具なしの弱点は、もちろん自分で家具を探す労力、組み立てる労力が必要なことです。例えば工具を日本から持っていくことも無いでしょうから、ドライバーやレンチも自分で買う必要がありますし、オンラインで良いものが見つからなければ自分の足で探す必要もあります。それをMath CampやESLと並行してやるのは大変かもしれません。

家具付きの家であっても、おそらく多少、家電は自分で買う必要があります。冷蔵庫や電子レンジはあっても、ポットがないとか掃除機がないとか。家具なしの場合は本当に買うべきものが多いので大変だと思います。

日本にいるうちに現地到着時刻を織り込んでAmazon.comやAmazon.ukで商品を注文しておいて、到着の翌日あたりに受け取れるようにしておくのが良いと思います。特に寝具類と食材周りは無いと生きていけないので。

ルームシェアについては、どんな人がルームメイトになるかは運でしょう。もし同じ年に日本人がいるなら、その人に申し込むのが良いかもしれません。他にも国籍は違えど、同じEcon PhDの新入生や先輩の家も選択肢としてはかなり良いものだと思います。

個人的には東アジア圏の人が、上下関係、清潔感とか人との距離感が似ているのでやりやすいのではと思います。とはいえ、同じ日本人同士だとコミュニティが多すぎて揉めることもあるでしょうし、結局ルームメイトと自分の個人的な相性次第ですが…笑

ルームシェアにすると、やはり$200~400/月くらいは節約できるように思います。 コロンバスの場合、一人暮らしだと$600~$700/月が実際の学生の住む家の家賃の最頻値だと思いますが、僕はルームシェアのおかげで$350程度ですんでいます。

立地に関しては、 ・治安 ・スーパーにどれだけ近いか(もしくはレストラン街) ・大学にどれだけ近いか(もしくは遠くに住みたいか) が問題点でしょうか。

治安は”(大学のある都市名) Crime Map”のようにぐぐれば大体わかるのと、あとはその大学を卒業された先生にコンタクトを取り教えてもらうのもありなのではと思います。余談ですが、Crime mapで事件が発生しているよりかは体感では事件は少ないです。日本でも安全と思っているだけで、意外と身の回りで事件は起きてると思うので、Crime mapでビビりすぎるのもどうかと思います。が、注意は一定程度しとかないといけないと思います。

もし自炊するつもりならスーパーからの距離もバカになりません。アメリカは車社会なので車での買い物が基本で、商品が大きいものが多いです。また買い物の時間もバカになりませんし、長距離持ち歩くのはしんどいと思います。 自炊ではなく、外で食べるつもりならYelp(日本の食べログのようなサイト)等で評判の良い店の近くや、レストランの密集地域を探してそこの近く、もしくは大学との通学路にそういう地域があるように家を決めるとよいのではないでしょうか。 僕自身は今は週に2回ほど午前中に授業があるので、その日は大学の近くで食べてますがそれ以外は全部自分で作って生活しています。

OSUのような州立大の場合、学費に市バス(?)の料金が含まれているので学校までは無料でバスが利用できます。バス道の近くにさえ住んでおけば、多少大学から遠くに住んでいてもそれほど問題にはならないと思います。(私立の状況は知りません)

(2016/1/13追記)カリフォルニアとテキサスのような南部を除き、北米の寒さは日本の都心部の比になりません。摂氏-15度が普通にあり得ます。そんなときに、家から大学まで遠く車を持ってないとバス待ちの時間がつらいです。

OSUのアメフトは全米で1,2位を争う強さ、人気です。ホームゲームは平均で観客数が10万人を超えます。なので、大学の近くに住んでいるとホームゲームの日の騒音がひどいようです。僕も徒歩15分ほどのところなので、多少騒がしいなと感じます。

あと、僕の場合、川沿いに住んでいるのですが、花火がめちゃくちゃうるさいです。夏のみに限りません。日本では考えられないような大きな音がして、たまに女性の悲鳴(歓声?)がすると銃声かと思って結構怖いです。

・携帯電話

僕は個人的にソフトバンクのアメリカ放題というのを現在利用しています。週に何度か圏外にもなりますが、おおむねの場所で4Gが使えています。NYやLAに旅行した際も問題なく使えました。ただ、トランジットで利用したハワイ、ホノルル空港ではかなり電波は入りにくかったと思います。ソフトバンクの店員さんも「自分がシアトルに行ったときには全然だめだった」とのことです。 ソフトバンクのHPにSprintの利用可能範囲のmapがありますが、これはやや誇張だと思います。 この地図の10%でも電波が入れば良い方だと思います(つまり90%の地域では使い物にならない)。

基本的に大学は都市圏にあるので大丈夫だとは思いますが、田舎にある大学に進学する際は要注意です。まぁ注意と言ってもどうしようもないですが…。

電波さえ入れば、アメリカからアメリカ、アメリカから日本への通話が無料で出来るので神がかったサービスです。気楽に日本の友人、親たちに電話できます。

他の場合、ドコモのプリペイドを利用している、Verizonやat&tなどアメリカの大手で契約するなどを良く聞きます。ただ、アメリカの回線を契約すると、日本帰国時にwifi難民になりやすいです。

現在であればGoogleのProject Fiというサービスが、一番良いように思います。まず、ネットだけで申し込みできるので楽です。しかも、これは世界中どこでも利用可能なのも非常に魅力的です。料金もそれほど高くありません。詳しくはググってください。

・銀行口座の整理、為替や送金体制の整備 (この記事はマイナンバー制度が導入される前のものです。)

基本的に渡米後、銀行口座は現地の口座を開ける必要があると思います。通常、現地の口座で家賃の支払い、水道光熱費の支払いをする必要があるからです。

語学留学程度であれば、Citibank(現在は三井住友信託銀行)や新生銀行のような「アメリカで米ドルを引き出せる口座」が便利ですが、学位留学や長期留学の場合は必ずしも必要ありません。特に大学やIMFからのfinancial offerが出る場合、基本的にはアメリカの銀行口座に振り込まれるかと思います。そういう方は尚更、日本の銀行口座は必要ないかと思います。

一方、経団連、JASSO、中島記念、平和中島などからお金を受け取る場合や親からある程度の支援を受ける、職場から留学するように日本から送金を受ける場合、「日本の自分の口座→海外の自分の口座」といったやり取りが必要かと思います。そのような場合にはどうすれば海外送金手数料や為替手数料といった手数料を抑えられるかというのは結構重要な問題かと思います。

僕は後者なので、こちらのブログを参考にマネーパートナーズというFXの会社で外貨両替をしています。今のところ問題は起きていません。他のHPではYJFXの方が両替手数料、出金手数料が安く手続きが早いと言われていますし、たぶんその通りなのですが、YJFXは1000ドル単位でしか両替できないのが自分には痛かったです。他にも違いはあったかと思いますが、もう自分は「マネーパートナーズにする!」と決めたのでYJFXのことは忘れました。

マネーパートナーズで日本円を米ドルに換金後、Citibank(現在は三井住友信託銀行)を通じてアメリカに送金しています。

またアメリカでは、私はJ.P Morgan Chase Bankを利用しています。OSUの場合、地元の銀行の方が支店も多いのですが、旅行時を考えると地方銀行よりも Chaseのような大手が良いように思いました。また私の友人の多くがChaseを利用しています。

・(船便による)荷物の郵送

郵送に関しては ・日本郵政 ・ヤマト宅急便 ・日通 の3択だと思います。

自分は日本郵政を利用しました。一番安かったと記憶しています。あと国際小包の発送は家まで無料で集荷に来てくれるのもありがたかったです。自分はかなり本、特に和書と冬物コートを送るために船便を利用しました。僕は「荷物が早く着きすぎて自分が受け取れなかったら嫌だ」、「ギリギリまで日本で勉強するでしょ」、「準備面倒くさい」という思いから自分の渡米1週間くらい前に発送しました。発送から5週間経っていますが、まだ西海岸にもついていません。これは大失敗でした(以下追記参照)。せめて、渡米1か月前には発送しておくべきでした。特にSLPを船便で送ってしまったのが痛い…。

(9/12/2015追記 7/19に発送した船便が9/9に届きました。大体1か月半かかりました。西海岸の場合もう少し早いと思います。SAL便は2週間程度とHPにはあると思いますが、毎回10日以内には届いています。EMSは4日程度かかるのが実感です。)

他には夏物シャツやジーンズ、靴などをEMSや航空便で送りました。

日本と大きく違う点は、「時間がかかるものほど傷んで届く」ということでしょうか。安かろう悪かろうみたいです。EMS(3、4日で届く)で送ったものもかなり段ボールが傷んでましたが、SAL便(1、2週間で届く)は側面が全部破けていました。幸い、段ボールの内側でも袋に入れていたので紛失したものはありませんでしたが、こういうのはたまーにあるそうです。船便はどうなることやら…。

(9/12/2015追記 船便は無事に届きました。おそらく傷んでいたのは、税関で段ボールを開封されたからかと思われます。しかも開封された後、テープ等で止められていないのでいくつか荷物が紛失していました…。)

・国際免許の発行(optional)

個人的に「パスポートを持ち歩きたくないし、財布に入るIDがほしい」と思って発行しましたが、パスポートより国際免許の方が大きいんですね。アメリカで免許を発行する予定が当面ないので、ただのゴミでした。

一応、国際免許があると、アメリカで免許が不要な州や免許取得時に試験免除が受けられるなど色々恩恵があります。州ごとに全然違うので、各自調べるしかないと思います。

・戸籍、国民保健、年金手続等

日本の大学に籍を残していく場合、つまり休学の場合、国民保健や年金は学生年金特例申請が可能だったと思います。また、学生として渡米する場合、戸籍を動かす義務もないそうです。まぁ区役所や市役所の窓口で相談してください。

これが留学前にしたことだったと思います。他にもあったかもしれません。例えばPCを新調したり、友達と飲み会をしたり、髪の毛を短くしたり。また思い出したら書き足すようにはします。ではでは